- 試験対策・まとめ情報です。情報については要点を中心に記載しているので説明不十分な点があります。教科書と合わせてご活用ください。試験にでそうな情報についてはコメントいただけると嬉しいです。
- 出題は毎年6問程度
2017年21-27 2018年20-25 2019年21-26 2020年16-20 2021年21-26 - 甲状腺腫瘍は胸部に記載
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目次
上顎洞癌
- 出題は直近5年で1回(2020-19)
- T4a以下では手術可能なら手術。T4bまたは手術困難症例でChemo(動注)+RT。
- 治療後再発の多くは局所。
- N0症例では頸部予防照射不要。
- 粒子線治療(重粒子線、陽子線)が保険収載。
上咽頭癌
- 出題は直近5年で3回(2018-21,2019-26,2021-21)
- 手術が困難なため放射線治療が基本。遠隔転移も多いのでStageⅡ以上では化学療法が必要。
- EBV関連がほとんど。EBV DNA量高値だと予後が悪い。但し、日本ではDNA定量検査は保険適応外。
- 予防的照射リンパ域:両側レベルⅡ〜Ⅴ、Ⅶ。レベルⅡ(+)⇨Ⅰbも含める。
- 上咽頭癌では3D-CRTからIMRTにすることで生存率が改善する。
- 25%に脳神経浸潤あり。Ⅴ(三叉神経)が多く、次いでⅥ(外転神経)。
中咽頭癌
- 出題は直近5年で6回(2017-22/27, 2019-24,2020-17,2021-22/26)
- 側壁型が60%と最も多い。
- HPV関連が多い。実際はHPV検出の代替としてp16が検査に用いられる。
p16(+)は予後が良く、TNM分類で分けられている。p16(+)癌のリンパ節転移は嚢胞性。 - 予防的照射リンパ域:両側レベルⅡ・Ⅲ・Ⅳa・Ⅶa含める。
リンパ節転移陽性⇨陽性リンパの左右やレベルに応じてⅠb・Ⅳb〜Ⅴ・Ⅶb。
扁桃癌では①舌根浸潤なし、②軟口蓋浸潤1cm未満 の場合は予防照射省略も可。
下咽頭癌
- 出題は直近5年で4回(2017-23, 2018-23, 2019-21, 2021-25)
- 手術が基本。喉頭温存を希望する場合に(Induction Chemo+)CCRT。
- 女性の輪状後部癌では半数程度にPlummer-Vinson症候群(Paterson-Brown-Kelly症候群)を基礎疾患にもつ。
女性に多い疾患(男:女=1:2)だが、それでも輪状後部癌は若干男性優位に生じる。 - 頭頸部癌の中で最も予後が悪い。全体の5年OS 30%程度。
- 予防的照射リンパ域:両側レベルⅡ〜Ⅳa・Ⅶa(T3-4でⅣb+Ⅴc)含める。
リンパ節転移陽性⇨陽性リンパの左右やレベルに応じてⅠb・Ⅳb+Ⅴc・Ⅶbも含める。
(JCOG 1912ではⅤc予防域に含めず、Ⅴa+b含めることになっている・・・)
喉頭癌
- 出題は直近5年で3回(2018-24, 2020-18, 2021-24)
- 声門癌T1-2 N0では予防リンパ照射なし。
声門癌T3-4、声門下癌と声門上癌ではanyT、でリンパ域にも照射。 - 予防的照射リンパ域:両側レベルⅡ〜Ⅳa含める。声門下への進展があればレベルⅥbも含める。
リンパ節転移陽性⇨陽性リンパの左右やレベルに応じてⅠb・Ⅳb・Ⅴ・Ⅶbも含める。 - 線量:声門癌(局所照射):T1 66Gy, T2 70Gyあるいは1回2.4GyでT1 60Gy, T2 64.8Gy
上記以外:T1 60-66Gy 、T2以上 70Gy - 併用療法:T1N0はRT単独、T2N0はリスクによってはChemo併用。StageⅢ以上ではChemo併用。
声門癌で加速照射時はRT単独。
口腔癌
- 出題は直近5年で1回(2019-23)。舌癌ついて。
- 舌癌
主体は手術。
小線源治療:LDR 192Ir 198Au, HDR 192Ir 60Co
唾液腺癌
- 出題は直近5年で2回
(2020-20,2021-23) - 腺様嚢胞癌(ACC):顎下腺や小唾液腺発生が多い。頸部リンパ節転移は少ないが、肺・骨の転移多い。
導管癌:高率にリンパ節転移、早期から遠隔転移多い。 - 手術が基本。高悪性度群では全例、低悪性度ではT3-T4で術後照射。
- N0でも高悪性群では片側頸部予防照射検討するが、ACCでは意義乏しい。
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